古き良き+時代の最先端落ち着いたリビングのある家。
施主様が当初から描いていたイメージの「古民家風の黒色リビング」が特徴の住まいである。 床は当然畳敷き。壁は桐板の表面をを焼いた黒色の羽目板と京壁仕上げ。吹抜の天井は上階の床組を思わせる木組みの力強い直天風の仕上がり。その空間を演出する2本の檜の磨き丸太の化粧梁。ちょっとした料亭の雰囲気を思わせるような仕上がりとなった。 そのリビングと隣り合わせの和室は仏間・床の間・神棚・飾り棚を4.5帖の中にコンパクトで無駄のない計画で納め、入口は3本の引込戸を開閉することによりリビングとの一体的なスペースが現れる。 キッチンにはリビング同様の焼桐を使用した大容量の収納を造り付けた。 そして、この建物のもう一つの特徴として、「太陽光発電+屋根融雪」の両方を併せ持つ設備である。雪国には建物を計画する上で避けては通れない屋根雪の問題を現在世界中で騒がれている環境の問題と一緒に解決出来てしまうという優れもの。雪の降らない時期に発電した電気を電力会社に売電し、その費用で冬期の屋根融雪に充てる。他の融雪の方法と違ってランニングコストを少なくすることができ、かつ、化石燃料を使わないので非常にエコである。 そんな、古き良きイメージと、時代の最先端をうまく取り入れた建物である。
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